科目要項

2019年度科目要項

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聖書神学/旧約聖書概論
旧約聖書概論(4単位) 牧野 信次(1〜4)

<講義の概略>
本講は、旧約聖書を初めて学ぶ者を対象に、「イスラエルとは何か」を重要な主題としながら、旧約聖書の文献(文学作品とも言える)と、その背後にある歴史・文化・宗教を明らかにし、歴史的批判的に分析・理解することを目指します。それと同時に、旧約聖書を現代の「生」への問いとして読むことに努め、その社会・政治的側面にも注意を向けたいと思います。
授業の前期は、旧約聖書の歴史的背景としての「古代オリエント世界」とイスラエルとの関わりを、またモーセ五書(律法)及び歴史書(ヨシュア記から列王記下)を、後期は預言書(イザヤ書からマラキ書)と知恵文学(詩論、箴言、ヨブ記など)を学びます。
受講者は、一年を通じて旧約聖書自体に親しみ、よく読み、各部分と共に全体を正しく理解・把握するよう心掛けてほしいと願います。教科書は特別に使用しませんが、講義の初めと途中で
レジュメや資料などを渡します。
<教科書>
・「新共同訳聖書」日本聖書協会、1987年(初版)
・教科書は特に用いませんが、重要な書物は授業の中で紹介します。特にマックス・ヴェーバー著、内田芳明訳「古代ユダヤ教 上・中・下」(岩波文庫、1996年)はぜひ読んでいただきたいものです。
<参考書>
・並木浩一・荒井章三編「旧約聖書を学ぶ人のために」世界思想社、2012年
・W・H・シュミット著、木幡藤子訳「旧約聖書入門 上・下」教文館1994、2003年
・関根正雄著「旧約聖書文学史 上・下」岩波書店、1978、1990年
・関根正雄著「イスラエル宗教文化史」初版1952年
・木田献一著「旧約聖書の概説」リトン、1995年
・石田友雄、木田献一他著「総説旧約聖書」日本基督教団出版局、1984年
・その他

聖書神学/新約聖書概論
新約聖書概論(4単位) 田中 健三(1〜4)

<講義の概略>
本講は、旧約聖書を初めて学ぶ者を対象に、「イスラエルとは何か」を重要な主題としながら、旧約聖書の文献(文学作品とも言える)と、その背後にある歴史・文化・宗教を明らかにし、歴史的批判的に分析・理解することを目指します。それと同時に、旧約聖書を現代の「生」への問いとして読むことに努め、その社会・政治的側面にも注意を向けたいと思います。
授業の前期は、旧約聖書の歴史的背景としての「古代オリエント世界」とイスラエルとの関わりを、またモーセ五書(律法)及び歴史書(ヨシュア記から列王記下)を、後期は預言書(イザヤ書からマラキ書)と知恵文学(詩論、箴言、ヨブ記など)を学びます。
受講者は、一年を通じて旧約聖書自体に親しみ、よく読み、各部分と共に全体を正しく理解・把握するよう心掛けてほしいと願います。教科書は特別に使用しませんが、講義の初めと途中で
レジュメや資料などを渡します。
<教科書>
・「新共同訳聖書」日本聖書協会、1987年(初版)
・教科書は特に用いませんが、重要な書物は授業の中で紹介します。特にマックス・ヴェーバー著、内田芳明訳「古代ユダヤ教 上・中・下」(岩波文庫、1996年)はぜひ読んでいただきたいものです。
<参考書>
・並木浩一・荒井章三編「旧約聖書を学ぶ人のために」世界思想社、2012年
・W・H・シュミット著、木幡藤子訳「旧約聖書入門 上・下」教文館1994、2003年
・関根正雄著「旧約聖書文学史 上・下」岩波書店、1978、1990年
・関根正雄著「イスラエル宗教文化史」初版1952年
・木田献一著「旧約聖書の概説」リトン、1995年
・石田友雄、木田献一他著「総説旧約聖書」日本基督教団出版局、1984年
・その他

聖書神学/旧約聖書釈義
旧約聖書釈義(4単位) 高柳 富夫(2〜4 旧約概論既習者)

<講義の概略>
創世記1章から11章までの釈義を通して、釈義とは何か、釈義の方法と実際を学習することを目的とします。ヘブライ語本文の釈義をできる限り細密におこないますので、ヘブライ語文法履修者、および履修中の者を対象とします。
通時的研究(様式史、伝承史、編集史)と共時的研究(文学的構造分析や修辞論的研究)の総合を視野に入れながら、原初史の主題とその神学的意味を考察します。
釈義と黙想を経て、釈義者各自の状況(現場)からどのようなメッセージを聴き取りまた語るのかに至るまで、ディスカッションすることを大切に進めます。後期は毎回履修者に順番に釈義の発表を課します。七十人訳、ウルガタ、各種近代語訳、各種日本語訳など、履修者が用いる事のできるテキストを駆使して釈義を行い、学習成果を分かち合います。
出席と授業への参加度(発表、質問、意見表明など)を重視します。
<成績評価>
出席を重視する。学年末に釈義と説教のレポートを課する。
<教科書>
Biblia Hebraica Stuttgartensia(必要箇所のコピーを配布する)
『聖書』新共同訳(日本聖書協会)
『創世記』旧約聖書翻訳委員会訳(岩波書店)
<参考書>
『創世記』月本昭男著(日本基督教団出版局)
『新しい創造の神学』B.W.アンダーソン著 高柳富夫訳(教文館)
『いま、聖書を読む』高柳富夫著(梨の木舎)
その他、授業の過程で適宜指示する。

聖書神学/新約聖書釈義
新約聖書釈義(4単位) 絹川 久子(2〜4 新約概論既習者)

<講義の概略>
ギリシア語聖書に関する知識と共に、アパラタスの読み方、コンコーダンスの使い方、ギリシア語辞書の選び方、など実践的に活用できる方法をまず会得します。その上で、マルコによる福音書を中心に共観福音書に見られる平行記事を資料としながら、釈義の必要性を具体的な作業およびディスカッションを通して学びます。最終的に、テキストの釈義に各自で挑戦することを課題とします。日本語に翻訳されている諸テキストを比較することによって、まったく異なる言語構造を持つギリシア語と日本語のあいだに発生してしまうニュアンスの違いや意味の違いに注目していきます。釈義には必ず視点が伴いますので、どの立場に立ってテキストに向かうかについても注意を払っていきます。
<教科書>
「聖書」新共同訳(日本聖書協会)
日本語聖書各種
ギリシア語聖書 Nestle-Aland. Novum Testamentum Graece 28版
共観福音書対観表
新約ギリシア語辞典
<参考書>
随時紹介します。

聖書神学/旧約特講
旧約特講(2単位) 飯郷 友康(1〜4)

<講義の概略>
ユダヤ経典講釈(通称「ミドラシュ」)の話芸を分析する。
<教科書>Biblia Hebraica Stuttgartensia
受講者各自愛用の日本語訳聖書
<参考書> Nahum N. Glatzer, Hammer on the Rock (1987).
詳細は、授業で紹介する。事前準備不要。

聖書神学/新約特講
新約特講(2単位) 山口 里子(1〜4)聖書と「同性愛」:虹は私たちの間に

<講義の概略>
「聖書によれば同性愛は罪」と広く信じられています。しかし最近の聖書学では、時代錯誤の誤読と指摘されています。古代中東の性理解や習慣を学ぶと、聖書の色々な言葉や話に新しいニュアンスや驚きの発見が現われてきます。人々の勝手な思い込み・染み込んだ価値観で、どれほどの偏見が広がり、「少数者」への暴力が行なわれてきたかという、歴史の一断面にも逃げずに向き合いましょう。少し難しい学びだからこそ、クラスで率直に疑問を出し合って一緒に学びませんか? 主に、前期は旧約、後期は新約から学びます。
*学生の発表・講義・応答用紙によるフィードバックと再応答・ディスカッションなどを通して、学生と教師の協働による協力的・創造的な学習を目指します。通年きちんと参加出来る方は、聴講可。
成績評価方法 : クラスへの参加(70%)、期末レポート(30%)。
<テキスト>聖書と共に、
*山口里子著『虹は私たちの間に:性と生の正義に向けて』新教出版社、2008年
<参考書>
*堀江有里『「レズビアン」という生き方:キリスト教の異性愛主義を問う』新教出版社、2006年.
*堀江有里『レズビアン・アイデンティティーズ』洛北出版社、2015年.
*平良愛香『あなたが気づかないだけで神様もゲイもいつもあなたのそばにいる』学研プラス出版、2017年.
*パトリック・S・チェン『ラディカル・ラブ:クィア神学入門』工藤万里江訳、新教出版社、2014年.
*その他、クラスで適宜紹介。

聖書神学/聖書時代史(旧約)
聖書時代史(旧約)(2単位) 飯郷 友康(1〜4)

<講義の概略>
基礎概念の内容を、いちいち再検討しよう。例、「旧約」「聖書」「時代史」、さらに言えば「旧」「約」「聖」「書」「時」「代」「史」の語義、用例について。
<教科書>
受講者各自愛用の日本語訳聖書。
<参考書>
事前準備不要。受講者の知識、関心の進展、変化に応じ適宜紹介する。

聖書神学/聖書時代史(新約)
聖書時代史(新約)(2単位) 山野 貴彦(1〜4)

<講義の概略>
いわゆる新約時代史、すなわち紀元前3世紀から紀元後2世紀のヘレニズム・ローマ史およびユダヤ史を扱う。考古資料や聖書外資料を参照し、諸々の新約学的主題の史的背景および伝承・文書の成立の経緯を理解する際に必須である歴史的な知識を獲得することを目指す。
<教科書>
指定しない。
<参考書>
・山我哲雄/佐藤研『改訂版 旧約新約聖書時代史』、教文館、2012年(第3版(岩波文庫版もあり)
・シューラー E.『イエス・キリスト時代のユダヤ民族史』(全7巻。2018年3月現在第5巻まで刊行済)、小河陽ら(訳)、教文館、2012- 年 〔英語版:Schürer E., The History of the Jewish People of the Age of Jesus Christi 175 B. C. – A. D. 135). Vermes G./Miller F./Black M. (tr. and rev.)、Edinburgh 1973-1987〕
・サフライ S. / シュテルン M. (編)『総説ユダヤ人の歴史 キリスト教成立時代のユダヤ的生活の諸相』(上中下巻)、長窪専三/川島貞雄/池田裕/土戸清/関根正雄(訳)、新地書房、 1989-1992年 〔原著: Safrai S. / Stern M. (eds.), The Jewish People in the First Century. Historical Geography, Political History, Social, Cultural and Religious Life & Institutions I-II (Compendia Rerum Iudaicarum ad Novum Testamentum: section I), Assen/Philadelphia 1987 (2nd. ed.)〕
・Stern E. (ed.), The New Encyclopedia of Archaeological Excavations in the Holy Land I-V. Jerusalem 1993 (I-IV), 2008 (V).

歴史神学/日本キリスト教史
日本キリスト教史(4単位) 戒能 信生(1〜4)

<講義の概略>
明治以降のプロテスタント・キリスト教の歩みについて、それぞれの時代を担った牧師・伝道者・信徒の生涯を取り上げ、その入信の事情、信仰理解の特徴、時代の問題への関わりなどについて、資料をもとに講義をします。受講生には、分担してそれぞれの人物についてのリーディング・レポートを課します。(受講生の人数にもよりますが、一人が5人前後の担当をすることになります。)すなわち、講義と受講生のリーディング・レポートを組み合わせて授業を構成するわけです。毎回詳細な講義レジュメを用意します。参考文献は、最初の授業の際に配布します。試験はありません。リーディング・レポートがその代わりになります。受講生の積極的な参加を期待しています。
前期
① 4月13日(金)前史としての中国伝道と外国人宣教師の来日
② 4月20日(金)新島襄の生涯とその時代
③ 4月27日(金)海老名弾正の生涯とその時代
④ 5月11日(金)植村正久の生涯とその時代
⑤ 5月18日(金)内村鑑三の生涯とその時代
⑥ 5月25日(金)新渡戸稲造の生涯とその時代
⑦ 6月1日(金)柏木義円の生涯とその時代
⑧ 6月8日(金)第1期のまとめの授業
⑨ 6月15日(金)山室軍平の生涯とその時代
⑩ 6月22日(金)中田重治の生涯とその時代
⑪ 6月29日(金)高倉徳太郎の生涯とその時代
⑫ 7月6日(金)金井為一郎の生涯とその時代
後期
⑬ 10月12日(金)賀川豊彦の生涯とその時代
⑭ 10月26日(金)植村環の生涯とその時代
⑮ 11月2日(金)矢内原忠雄の生涯とその時代
⑯ 11月9日(金)由木康の生涯とその時代
⑰ 11月16日(金)赤岩栄の生涯とその時代
⑱ 11月30日(金)木俣敏の生涯とその時代
⑲ 12月7日(金)鈴木正久の生涯とその時代
⑳ 1月11日(金)北森嘉蔵の生涯とその時代
㉑ 1月18日(金)隅谷三喜男の生涯とその時代
㉒ 1月25日(金)井上良雄の生涯とその時代
㉓ 2月1日(金)第2・3期のまとめの授業

歴史神学/アジアキリスト教史
アジアキリスト教史(4単位) 明治学院大学にて(1~4)2018年度も、明治学院と協約を結び、明治学院で開講される「アジア神学セミナー」を履修できることになりました。大変充実した講義内容になっています。
春期、秋期合わせて20回の講座ですが、通年ならば4単位、半期ならば2単位の認定をします。できるだけ通年での履修を勧めます。
受講料は免除。交通費のみ自己負担となりますが、学校が半額支給します。
月曜日18:25〜20:35です。5月7日(月)開始です。
定員は4名まで。
履修希望者は校長までお問い合わせください。案内のパンフレットがあります。
歴史神学/日本近現代史 Ⅰ
日本近現代史 Ⅰ(2単位) 武田 利邦(1〜4)<講義の概略>
この授業では、アジアと日本の関係を中心に日本近現代史を学びます。単に近現代の通史を扱うのではなく、それを前提にアジアと日本の関係を考えます。このことは、「外国」としてのアジアだけでなく、日本のうちなるアジアという視点を欠かすことができません。
今年は政府が「明治維新150年」を強調しており、前半を、1945年まで、後半を1945年以降と考えるとほぼ、1945年が結節点です。この講座は「現代世界と日本」についての批判的認識を形成することを課題とします。これから「現代世界と日本」に向けて福音を宣べ伝える上で、または一市民として現代日本を生きる上で必須の認識を模索したいと思います。
歴史を考える上で欠かせないのは「歴史観」です。西欧歴史学の形成にキリスト教は決定的な役割を果たしていますので、第一回は「歴史思想とキリスト教」について武田が整理してお話します。
第2回から授業参加者の発表を中心に、ゼミナール形式で展開します。テーマとして考えられる問題を以下に列挙しますので、これらを参考に各自がテーマ設定をして研究・発表計画を作成して下さい。テーマを第1回のときに登録してもらいますので、準備をしておいてください。受講者の人数によって一人の発表回数は2~3回あるいはそれ以上になることが考えられます。(テーマは3つ登録して下さい)別紙登録用紙に、よりはじめの授業の時集めます。
今後牧会者として立っていく皆さん、あるいは一市民、またはキリスト者として、教会の現場さらに活きる現場で欠かせない歴史認識、またより専門的、かつ実践的な歴史認識の形成に対してプラスになる授業をともに作っていきたいと願っています。
なおこの講座は2単位ですが、「日本近現代史Ⅱ」とあわせて4単位となります。特別な事情がない限りⅠ・Ⅱを両方受講していただくことが原則です。
テーマの例(これはあくまでも例なので、これ以外に自分で考えて設定して下さい。)
(1)
明治維新 幕末から明治にかけての変容をどうとらえるか、特に今年は政府が明治150年を強調している事を考えるととても大事なテーマです。
(2) 沖縄 ―― 「琉球王国」への幕末から近代の日本(ヤマト)の侵略史「沖縄県」の成立。
(3) アイヌ ―― 大和(ヤマト)の先住民族アイヌとは誰か。「北海道」の成立。
(4) 福沢諭吉とアジア、 (5) 日清戦争 (6) 日露戦争 (7) 自由民権運動
(8) 台湾出兵とその植民地化 ―― 1895年以来の「台湾」支配。
(9) 韓国併合 ―― 1910年とその前史以来の朝鮮半島との関係(10) 日本の「朝鮮支配」
(11) 大正デモクラシー(12) 中国侵略を軸とする日中15年戦争史(13) 「満州国」の問題
(14) 日本ファシズムについて(15) ミクロネシア(16) インドネシア(17) フィリピン
(18) マレーシア(19) 「インドシナ」諸国(20) タイ(21) ビルマ(ミャンマー)
このほか「アジア」の項目としては、「南アジア」「西アジア」があります。特にイラクやアフガニスタンを含む西アジアは現代世界を考える上で重要ですが、「日本とアジア」の項目としては以上に留めます。(もちろん希望があれば取り上げてください)例えば(22)「パレスティナ問題」や(23)「イスラムの歴史」は広義のアジア問題です。その他「南京事件」「従軍慰安婦」(軍隊性奴隷)のようなテーマ別にレポートしていただいても結構です。
(1)~(13)までは時系列であげましたので、できればこの順番で、時系列に沿って取り上げたいと思います。
ここまでは地誌的なアジアの項目を挙げてきましたが、このほかに「辺境」という意味でアジアと共通の意味をもつ、「被差別者」の歴史も項目としてあげておきます。「解放講座」と重複することが懸念されますが、「歴史的」視座はそれぞれの問題を考える上で、欠くことができません。
(24) 被差別部落の解放史(25) アジア及び日本におけるにおける女性解放の歴史
このような諸項目の中から3つまたは(前述のようにそれ以上)を選んで、「研究計画」を立ててください。研究計画の第一歩は「文献渉猟」です。参考文献などはそのつど相談しますが、概説的なもの、通史的なものを、いくつかあげておきます。
通史 岩波講座『日本通史』のうち近現代史の部分。一冊の近代通史としては『日本近現代史を読む』宮地正人監修、新日本出版社、(2010年)がよいと思います。
近代以前については、岩波新書『日本社会の歴史』網野善彦著 上、中、下がよいと思います。
岩波講座『近代日本と植民地』全8巻および、岩波新書『日本の近現代史をどう見るか』は広義の基本文献と考えてください。岩波新書、シリーズ近現代史10巻も基本文献と考えます。(図書室にあります。)
概説としては 『日本の歴史と人権問題』 大阪人権資料館編 解放出版社
『近代の差別と日本民衆の歴史』 久保井規夫著 明石書店
第一回の参考文献として『ヨーロッパ史学史』 佐藤真一著 知泉書店 2009年 をあげておきます。
研究発表に際して留意してほしいこと。
自分がかつてどこかで発表したものは避けること。どうしても自分の「得意」な話をしたいと思いますが、むしろ「レパートリー」を広げる意味で、「今まで気にはなっていたけどやる機会がなかった」というテーマを選んでください。
歴史神学/古代中世教会史
古代中世教会史(4単位) 浜田 華練(1〜4)

<講義の概略>
本講義は、古代から中世のキリスト教会の歴史を概観する。ただ時系列に沿って過去の出来事を学んでいくというよりは、現代につながるキリスト教世界の多様性と、その成り立ちを知るための講義とする。
まず、初回の授業で現代の様々な国・地域におけるキリスト教の諸相について大まかに解説する。その後の授業では、キリスト教がパレスチナから地中海世界へと展開し、さらにそこから東方(コーカサス・ペルシア・中央アジア・中国)へと広がっていった過程を学ぶ。さらに、キリスト教を受容した様々な地域・文化圏においてキリスト教が果たした役割や、キリスト教と他宗教との接触についても考察を深めたい。
本講義で対象とする時代・テーマは以下の通りであるが、必ずしも時代順に扱うとは限らない。
1. キリスト教とローマ帝国(紀元後1-4世紀)
2. キリスト教の国教化と神学論争、そして全地公会議へ(4世紀〜7世紀)
3. キリスト教の地理的広がりと東方諸教会の成立(6世紀〜7世紀)
4. イスラームの台頭とキリスト教(7世紀以降)
5. 東ローマ(ビザンツ)帝国とキリスト教(5-6世紀〜15世紀)
6. 中世ヨーロッパにおけるキリスト教
7. 東西教会の分裂と十字軍(11世紀〜13世紀)
成績は、授業中に実施する小テストの結果と出席日数などを総合して評価する。また、参考文献やテキストは、下に挙げた書籍以外にもテーマに沿った内容のものを講義中に指定(場合によってはコピーを配布)する。
<教科書>
ロバート・ルイス・ウィルケン『キリスト教一千年史:地域とテーマで読む』(上)・(下),白水社,2016年
<参考書>
荒井献・出村彰・出村みや子『総説キリスト教史 1:原始・古代・中世篇』,日本キリスト教団出版局,2007年
三代川寛子(編)『東方キリスト教諸教会』,明石書店,2017年
松本宣郎(編)『キリスト教の歴史1 初期キリスト教~宗教改革』(シリーズ「宗教の世界」8),山川出版社,2009年
廣岡正久『キリスト教の歴史 3 東方正教会・東方諸教会』(シリーズ「宗教の世界史」10),山川出版社,2013年

組織神学/組織神学入門
組織神学入門(4単位) 織田 信行(1〜4)

<講義の概略>
今年度の授業の主題は、次のような問いのもとに進めます。
「われわれは何故、キリスト教を信じるのか。」「何故、私はキリスト教なのか。」あるいは「われわれは今日、神についてどのように語ることができるか。」「<神>についての言説が真理の性格を持っているのはどういうときか(特にキリスト者にとって)。」などです。
これらの問いをキリスト教は、それぞれの時代のなかで真剣に問い、応答を試みようとしてきました。そもそもの「神学」の出発点はこれらの問いからはじまります。今年度、私たちが取り組もうとしている「組織神学入門」の授業では、幅広く、関連する議論(例えばその時代の思想や哲学分野など)にも挑戦しますが、常に上記の問いに立戻ります。
最初に、組織神学について、「教会」における働きとその役割、神学諸科(旧約神学、新約神学、実践神学)における組織神学の役割、その意義などについて考えます。
続いて取り上げる「信条史」は「福音」(イエス・キリスト)について、何が真のテーマとなったかを成立史を遡って考えます。つまり、キリスト教成立当初、それまでの古代思想、ギリシャ思想、グノーシス思想などとの論争を通して教会が学んだ福音理解とはどのようなものであったか。その後、および現在にいたる教会がどのような流れのなかで問いを受けとめてきたか。
後半の授業では、冒頭にあげた問いのもとに神学者たちが具体的にどのように応答を試みようとしてきたか、それぞれの時代の中で成立した彼らの代表的な著作を通して考えます。
アウグスチヌス、中世期神学からアンセルムス、我々の時代に近いキルケゴール、K.バルト、西田幾多郎、ボンヘッファー、P.ティリヒ、モルトマン、哲学分野からニーチエ、ウィトゲンシュタインなど。どこまで可能かは分かりませんが、ただ彼らの「知」の巨大な森をいたずらに彷徨しようというのではありません。迷わないためには「自分」の「探照灯」(冒頭の問い)をかかげて道を進むことです。その限りにおいて、たとえ難解でも私たちの前進の手懸かりを与えてくれる人々であると思うからです。
授業は出席者による議論を大切にしながら進めます。
<授業で用いる資料>
キリスト教古典叢書 第Ⅰ、2巻 『信条集』
『告白』 アウグスチヌス著
『プロスロギオン』『モノロギオン』『クール・デウス・ホモ』 アンセルムス著
『死に至る病』『キリスト教の修練』 キルケゴール著
『善の研究』他  西田幾多郎著
『ローマ書』『アンセルムス論』『教会教義学』から「神論」Ⅰ/1 K.バルト著
『獄中書簡集』他 ボンへッファー著
『組織神学叢書』 J.モルトマン著
『組織神学』『存在への勇気』 P.ティリヒ著
『ツァラトストラ』 ニーチエ著
『哲学宗教日記』他  L.ウィトゲンシュタイン著

授業に際しては、当該箇所のコピーを用意します。この機会に本を手に取ることもお勧めします。
<毎回の授業に持参するもの>
聖書(新共同訳)

組織神学/宗教学〔イスラム入門〕
宗教学〔イスラム入門〕(2単位) ナセル 永野(1〜4)[集中講義 9月25日、26日]

<講義の概略>
初回の授業で受講者の関心事項についてアンケートを取り、授業構成を決定します。
この授業は基本的に講義形式ではなく、ワークショップ形式で行います。
是非、イスラムを通して異文化理解・異宗教理解について学んでください。
<教科書>
特になし
<参考書>
受講者の興味・関心に応じて随時紹介していきます。

組織神学/霊性とキリスト教倫理Ⅰ
霊性とキリスト教倫理Ⅰ(2単位) 石井 智恵美(1〜4)

<講義の概略>
キリスト教の人間観において、体・心・魂という三分法があるが、霊性はこの体・心・魂を包括するもの、と定義することができるだろう。あわただしい現代生活の中で、わたしたちは情報の渦に巻き込まれて、なかなか静まることができないでいる。そして体と心の魂の分裂に気づくことができないでいる。この講義では、心身を整えて静けさの中で内なる自分自身と出会う瞑想の技法を習得する。瞑想は「今、ここ」にあることに、集中するシンプルな方法であるが、そこに無限の力が秘められている。内なる自分自身と出会うことが、不思議と他者との出会いを深めるのである。そしていつのまにか体と心の魂が調和し整えられてゆく。そのように人間全体を統合してゆく霊性を訓練する方法が瞑想である。キリスト教倫理の基礎となる「共感・共苦」は、この霊性の深みから生まれてくるものでなければ、実践力をもたないであろう。この講義においては、座禅の形で瞑想をするが、その方法を身につけることを主眼とするので、出席を重視する。動きやすい服装で、特に下腹に呼吸が十分にはいるような体を締めつけない服装で参加してほしい。
<教科書>
佐藤研『座禅入門―禅の出奔』2016、ぷねうま舎
<参考書>
アントニオ・デ・メロ『東洋の瞑想とキリスト者の祈り』、女子パウロ会、1980

組織神学/霊性とキリスト教倫理Ⅱ
霊性とキリスト教倫理Ⅱ(2単位) 石井 智恵美(1〜4)

<講義の概略>
この講義は、「霊性とキリスト教倫理」Ⅰを履修した者に開かれている。Ⅰで身につけた瞑想をさらに深めつつ、「霊性」の養いと他者と共に生きる「倫理」の方向性を切り結んでゆくことが本講義の課題である。キリスト教の重要な倫理観である「共感・共苦」は、このような訓練なしには実現不可能であろう。今回は、テキストに宮本久雄の『他者の風来―ルーアッハ・プネウマ・気をめぐる思索』を取り上げ、東西の思想を通しての「聖霊」の探求に学ぶ。心身の実践である瞑想において、聖霊をどのように理解するかは重要な課題である。さらにこの著作で触れられている根源悪の問題は、キリスト教倫理にとっても重要な課題であり、霊性と倫理を切り結んでゆくために避けて通れないテーマである。心身の実践であるので、出席を重視する。瞑想の実践を行いつつ、テキストの発表とディスカッションを通じて、「霊性」の養いと他者と共に生きる「倫理」を切り結んでゆく課題を深めたい。参加者は発表を求められる。
<教科書>
宮本久雄『他者の風来―ルーアッハ・プネウマ・気をめぐる思索』2012、日本キリスト教団出版局
<参考書>
アントニオ・デ・メロ『東洋の瞑想とキリスト者の祈り』、女子パウロ会、1980

組織神学/禅キリスト教入門[接心]
禅キリスト教入門[接心](2単位) 佐藤 研(1〜4)特別集中講義(12/10〜15)

<講義の概略>
禅接心を行う(12月10日朝―15日早朝)。
前提として、坐禅の仕方を知っていること、接心の概略を承知し、期間中は徹底した沈黙を守れること(不可の場合は接心継続参加を認めない)。できるだけ全期間参加すること。坐蒲その他の
坐具を自分で用意すること。
<教科書> なし。
<参考書> なし。

組織神学/禅キリスト教入門[オリエンテーション]
禅キリスト教入門[オリエンテーション] 佐藤 研(1〜4)4月6日(金)1日のみ

<講義の概略>
禅の総体を略紹介し、坐禅の仕方を学ぶ。
坐蒲その他の坐具を持参し、やや緩やかなズボンをはいてくることが望ましい。
<教科書> なし。
<参考書> なし。

組織神学/坐禅会
坐禅会 指導:佐藤 研 6月11日(月)と10月22日(月)

詳細は追って告知する。

組織神学/黙想
黙 想(8単位) 高柳 富夫・佐藤 研(1年生は必修、2〜4年は選択、自由参加可)

毎週金曜日午前8時30分〜10時15分。研修棟二階の黙想室にて行う。
1炷(ちゅう)25分の坐禅を2炷、間に経行(きんひん:歩行禅)を行う。

実践神学/説教学
説教学(2単位) 北村 慈郎 3〜4)<講義の概>
基本的には関田寛雄氏の「説教学的循環」を踏まえて、①神の言葉としての説教(何を語るか)、②人間の言葉としての説教(どのように語るか)、③説教の場の問題(どこで語るか)、④説教者と会衆(語られた言葉がどうなるか)について考えたい。
<教科書>
① 関田寛雄『断片の神学~実践神学の諸問題~』第二章「説教をめぐる諸問題」
② D・リッチュル、『説教の神学』
(注)教科書は強いて購入する必要はありません。コピーで用意します。
<参考書>
① バルト『説教の本質と実際』
② ボンフェッファー『説教と牧会』
③ 関田寛雄『聖書解釈と説教』
④ ボーレン『説教学』Ⅰ、Ⅱ、
⑤ ティーリケ『教会の苦悩~説教に関する私の発言~』
⑥ ヨズッティス『現代説教批判』
⑦ ウィリモン『翼をもつ言葉~説教をめぐるバルトとの対話~』
実践神学/説教演習
説教演習(4単位) 北村 慈郎(3〜4)<講義の概要>
・説教演習ですから、指定した聖書テキストから実際に釈義をして説教を作ってもらい、その説教について検討会を持つという形が基本になります。
・ただ説教演習に入る前に、いくつかの問題について話し合っておきたいと思います。
・一つは、「説教を語るとはどういうことなのか」について。
・二つ目は、「自分が説教者として講壇に立つということはどういうことなのか」について、言葉を換えて言えば、「説教者としての主体の立ち位置について」。
・三つ目は、「言葉の問題について」です。
・また、実際の説教演習の中では、いろいろな人の説教も時々参考にしたいと思っています。
<教科書>
・特にありません。強いて言えば、聖書と註解書。
<参考書>
・説教学の教科書および参考書に挙げたものを参照。他に石丸新著『パブリック・スピーキングとして説教』(聖恵授産所出版部、1990年)。
実践神学/教会音楽
教会音楽(2単位) 小海 基(1〜4)

<講義の概略>
本年の講義は、良く親しまれ歌われることの多い英語圏の讃美歌に比べてなかなか歌われる機会の少ない、しかし英語圏の物に比べて内容の格段に深い独語圏の讃美歌「コラール」を集中的に学びます。昨年2017年は宗教改革(1517年)から500年という年でした。讃美歌に込められた内容が深いということはまた、日本語に翻訳することの困難さも意味します。コラール翻訳の問題と課題を、『讃美歌21』訳、1958年版『讃美歌』訳、この問題に精力的に取り組み歌える形でコラール翻訳を発表している大村恵美子訳、深津文雄訳と同じコラールの訳を比較検討します(大村訳・深津訳は私の方で用意します)。
教科書は私の友人でもある小栗献著『コラールの故郷を訪ねて』(日本基督教団出版局2007オンデマンド版が出ています)を用い、そこで取り上げられているコラールの背景をレポートし、『讃美歌21』、1958年版『讃美歌』訳、大村恵美子訳、深津文雄訳と歌い比べて味わうという形で授業を進めます。メロディーという束縛があるために完全に直訳のできない讃美歌翻訳ですが、そのコラールの魅力を引出し、インパクトを残している訳というのはどういう物かを考察します。今回は最後に讃美歌翻訳を課題として出します。いくつかメロディーと直訳の詞を課題として出しますので、実際にそれをメロディーに乗せて歌える状態に仕上げて提出していただくということになります。
1. 神はわが砦…マルティン・ルター
2. フスの継承者たち…ミヒャエルヴァイセとボヘミヤ兄弟団
3. ヨーロッパの十字路…ストラスブールとグライター
4. 鉱山の子どもたちの友…ニコラウス・ヘルマン
5. コラールの女王、コラールの王…フィリップ・ニコライ
6. シュレジアのヨブ…ヨハン・へールマン
7. 私の頼りはただキリストのみにある!…マルティン・リンカルト
8. あなたの道を主に委ねよ…バウル・ゲルハルト
9. 新しい慰めの歌…ヨハン・クリューガー
10. ネアンダーの谷…ヨアヒム・ネアンダー
11. ハレ出身の賛美歌作家たち…アウグスト・ヘルマン・フランケ他
12. こころを一つに…ヘルンフートへの道 N・L・ツィンツェンドルフ
13. ヴァンツベックの使者…マティアス・クラウディウス
14. ゴスペルの世界…片岡謁也
講義はビデオ、CD、ヒムプレイヤー等を用います。受講生は教科書である小栗献著『コラール の故郷を訪ねて』のほか『讃美歌21』、1958年版『讃美歌』訳、大村恵美子訳、深津文雄訳を必ず持参してください。参考文献・日本基督教団讃美歌委員会編『讃美歌21略解』(日本基督教団出版局)

実践神学/キリスト教教育Ⅰ
キリスト教教育Ⅰ(2単位) 本田 栄一(1〜4)

「キリスト教教育Ⅰ」(2018年 前期授業)
・事前に設定された「テーマ」にもとづいて発題を聞き、意見交換しながら話し合う形式ですすめます。「テーマ」をめぐって議論することが授業の中心になります。
・「キリスト教教育」について、以下の観点からを考えます。
① 自分史を振り返り、自ら受けてきた教育の課題について考えます。
② 教会やキリスト教学校の現場を踏まえてキリスト教教育の課題を考察します。

実践神学/キリスト教教育Ⅱ
キリスト教教育Ⅱ(2019年 未定)・事前に設定された「テーマ」にもとづいて発題を聞き、意見交換しながら話し合う形式ですすめます。「テーマ」をめぐって議論することが授業の中心になります。

・「キリスト教教育」について、以下の観点から考えます。
① 子どもたちのおかれている状況を「子どもの視点」から考察します。
② 聖書科の模擬授業・礼拝などを通して宗教教育の課題について考えます。
③ 「道徳」の教科化と宗教教育について考えます。
<参考書>
『キリスト教教育を考える』 奥田和弘 日本キリスト教団出版局
『キリスト教教育の現代的な展開』 ジャック・シーモア編 新教出版社
『聖書に見る教育の原点』  百瀬文晃 中央出版社
『キリスト教学校教育の理念と課題』  キリスト教学校教育同盟
『キリスト教学校の教育』       同上
『「学校」は「教育」によってつくられていく』 佐々木慶照 サンパウロ
『教育のスピリチュアリティ』 パーマー 日本キリスト教団出版局
『教会教育の歩み』     NCC教育部歴史編纂委員会 教文館
『子どもとの宗教対話』   F.シュバァイツァー 教文館
『生きる意味』       上田紀行 岩波新書
『国家・個人・宗教』    稲垣久和 講談社現代新書
『釜ヶ崎と福音』      本田哲朗 岩波書店
『学校教育と愛国心』    藤田昌士 学習の友社
『「心」と戦争』      高橋哲哉 晶文社
『はじめて知るキリスト教』 本田栄一 日本キリスト教団出版局
『イエスを訪ねて』     同上   同上
『教育の神学』       論文集  ヨルダン社

実践神学/牧会心理学
牧会心理学(4単位)  早坂 文彦(1〜4)【講義の概略】
目標:将来にわたって牧会者として成長するための土台作りとして、以下の内容を学ぶ。
内容:
牧会とは何か(主体、目的、牧会者の役割としての「霊的指導」)
牧会カウンセリングとは何か
臨床心理学、特にACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)について
牧会カウンセリングの方法(倫理問題を含む)
ケーススタディ
グループ・カウンセリング体験(自分の問題に取り組む)
【教科書】
早坂文彦『牧会カウンセリングにおけるACT応用に関する試論』
その他配布資料
【参考書】
トゥルンアイゼン『牧会学』
ボンヘッファー『説教と牧会』
ピーターソン『牧会者の神学』
大崎節郎著作集第1巻
ラス・ハリス『よく分かるACT』
マリアン・コーリィ、ジェラルド・コーリィ著『心理援助の専門職になるために』
実践神学/牧会心理学(集中講義1単位)
牧会心理学(集中講義1単位)大西 秀樹(精神科医)、石田真弓(臨床心理士)
[集中講義 9月27日(石田)、28日(大西)](1〜4)<講義の概略>
信徒およびその家族に心の問題が生じることは稀ではない。その際の適切な援助は患者およびその周囲にいる人々の心の安定を保つために欠くことはできない。したがって、心の問題およびその援助法について学び、実践することが欠かせない。
本講では、主に成人にみられる心の問題について解説するとともに、牧師として、本人および周囲に対しどのような援助を行えばよいか解説したい。
信徒に身体面の問題が生じることもある。身体の問題を抱えると、日常生活の変化から様々な心の問題が生じる。その際の精神的な援助および家族の援助について解説する。
死別は人生最大のストレスである。したがって、遺族に心身の問題が起きることも多い。遺された人々のケアも重要な課題である。遺族に生じる心の問題およびそのケアについても学ぶ。
<教科書>
聖書:「よきサマリア人のたとえ」を読んできてください。
<参考書>
・「遺族外来:大切な人を失っても」大西秀樹著
・「思いやる勇気―ユダヤ人ホロコーストから救った人びと」キャロル リトナー(編集),サンドラ マイヤーズ(編集),Carol Rittner(原著),Sandra Myers(原著),食野雅子(翻訳)
実践神学/教憲教規
教憲教規(2単位) 君島 洋三郎(4)

<講義の概略>
(1)日本基督教団の教憲・教規により、日本基督教団の歴史と自己理解、日本基督教団・教区・教会・教師・信徒などをどう理解しているのかを学ぶ。
(2) 宗教法人の成立と内容、国家と宗教について考える。
(3) 補教師検定試験の準備をする。そのため、卒業年次の学生を受講の対象とする。
<教科書>
(1) 日本基督教団 『教憲教規および諸規則』(最新版) 日本基督教団出版局
(2) 『宗教法人法』日本基督教団事務局
(3) 『教師検定試験問題集』 日本基督教団教師検定委員会
<参考書>
『宗教法人法の諸手続き』(日本基督教団事務局)
『教憲教規の解釈に関する先例集』(日本基督教団信仰職制委員会)

実践神学/実践神学特講Ⅰ「解放の神学」
実践神学特講Ⅰ「解放の神学」(2単位) 堀江 有里(1〜4)

<講義の概要>
テーマ: 「解放の神学」の理論と実践――概論と牧会への文脈化
わたしたちの生きる社会には“当たり前”だと無意識に思い込んでいる認識(規範)が多くあります。キリスト教もその規範から自由ではないばかりか、むしろ再生産し、人びとの排除や抑圧を生み出してきた側面をもっています。本講義では、ラテンアメリカで生み出された「解放の神学」や、そこから派生したさまざまな神学の歴史や思想を読み取り、歴史的に差別や暴力などを生み出す側でもありつづけているキリスト教の事例を批判的に検討することを目的としています。
また他方でそれらの問題との取り組みを進めてきたキリスト教の人権運動の取り組みや思想について、出来事や人物をとりあげ、考察します。これらの作業をとおして、排除や抑圧を生み出す構造への批判的な視点を育み、イエス宣教を牧会現場において結びつける実践への可能性を探りたいと思います。
<講義計画>
01.イントロダクション: 教会現場で「解放」を考えるとは?
02.「解放の神学」を考える:ラテンアメリカにおける歴史と展開
03.「解放の神学」を考える:アジアにおける歴史と展開
04.差別問題を考える (1):民衆(みんじゅん)の神学
05.差別問題を考える (2):寄留の民の神学
06.差別問題を考える (3):荊冠の神学
07.キリスト教と性 (1):フェミニスト神学
08.キリスト教と性 (2) :クィア神学
09.キリスト教と性(3):教会現場の事例研究
10.キリスト教の批判的検討 (1):戦争と教会・思想としての「キリスト教批判」
11.キリスト教の批判的検討 (2):天皇制と家族主義
12.ふりかえりとまとめ
<教科書・参考文献>
教科書はとくに指定しません。参考文献は、以下のほか、適宜、講義にて紹介します。
上村静、2013、『キリスト教の自己批判――明日の福音のために』新教出版社
上村静編、2014、『国家の論理といのちの倫理――現代社会の共同幻想と聖書の読み直し』新教出版社
栗林輝夫、1991、『荊冠の神学――被差別部落解放とキリスト教』新教出版社
土肥昭夫、2004、『歴史の証言――日本プロテスタント・キリスト教史より』教文館
堀江有里、2006、『「レズビアン」という生き方 ――キリスト教の異性愛主義を問う』新教出版社

実践神学/実践神学特講Ⅱ「解放の神学」
実践神学特講Ⅱ「解放の神学」(2単位) 堀江 有里(1〜4)

<講義の概要>
テーマ: 「解放の神学」の理論と実践 ――グティエレスを読む
わたしたちの生きる社会において、「正義」を追い求めることとは、何か。貧¬困や社会的排除が拡大する社会のただなかで、キリスト教のあり方や、その意味/意義を考えつづけることは、キリスト者一人ひとりの使命なのかもしれません。本講義では、20世紀の後半にカトリック教会の一部で起こったラテンアメリカにおける「解放の神学」にその導きの糸を探りたいと思います。キリスト教基礎共同体では、テクストとしての聖書と同時に、生活の知恵を分かち合うコンテクスト(文脈)が重視されました。現在では、古典となったグティエレスの『解放の神学』を精読し、現代的意義を探りたいと思います。
また、一貫して、「解放の神学」の立場を固辞しつつ、批判的に検討してきたマルセラ・アルトハウス=ライドなど、クィア神学やフェミニスト神学の流れも参照しつつ、「解放の神学」の出発当初より問われてきた男性中心主義・異性愛主義という規範を問いつつ、ジェンダー/セクシュアリティの視点も補足的に検討したいと思います。
<講義予定>
おもにゼミ形式によって、『解放の神学』を日本語で読みます。受講生には、テクストを事前に読んでおくことを課題とします。講義担当者は基本的な解説を担当しますが、相互討論によって、テクストの現代的意義を論じることをおもな目的とします。
01. イントロダクション: 『解放の神学』の背景と課題
02.〜09.グティエレス『解放の神学』精読
10.ふりかえりとまとめ
<教科書>
グスタボ・グティエレス、2000、『解放の神学』岩波書店(岩波モダンクラシックス版もしくは岩波選書版) *ただし、絶版のため、事前に入手できない場合は、講義初日に支持します。
<参考書>
Gutierrez, Gusutavo, 1988, A Theology of Liberation: History, politics and Salvation (2nd edition), Orbis Books.
グスタボ・グティエレス、2000、『いのちの神』新教出版社
グスタボ・グティエレス、1985、『解放の地平をめざして』新教出版社
Althaus-Reid, Marcella, ed., Liberation Theology and Sexuality (2nd Edition), Hymns Ancient & Modern――――, 2001, Indecent Theology, Routledge

解放講座/開放講座 C[性差別]
解放講座 C[性差別] (2単位) 平良 愛香(1〜4)

<講義の概略>
「性差別はうちの教会にはありません」本当でしょうか。わたしは今まで「性差別のない教会」に行ったことがありません。では一体何が性差別なのでしょうか。
キリスト教は実は性差別がとても生まれやすい場でもあります。そのことに気づき、克服していくために学んでいきます。
また「女性差別」「男性差別」といったジェンダー差別だけでなく、同性愛、バイセクシュアル、アセクシュアル、トランスジェンダーといった、セクシュアル・マイノリティーの課題(そこに向き合えない社会や教会の課題)についても学び、さらにそこから浮かび上がってくる新たな「性倫理」をともに模索していきたいと思います。
模擬結婚式や離婚式を通して、「結婚は果たして祝福か」ということまで踏み込めればと考えています。
(予定)教会のジェンダー差別、性の多様性、合意のない性関係(性暴力、セクシュアル・ハラスメント)、合意のある性関係(婚外交渉、セックスワーカー)、HIV/エイズと性差別、結婚とはetc.
<教科書>なし
<参考書>
山口里子「虹はわたしたちの間に~性と生の正義に向けて」新教出版社
平良愛香「あなたが気づかないだけで神様もゲイもいつもあなたのそばにいる」学研プラス

解放講座/開放講座 D[障がい者差別]
解放講座 D[障がい者差別](2単位) 島 しづ子(1〜4)

<講義の概略>
この講座は「障がい者差別問題」の観点から、人間を不自由にしている事柄の根にあるものを考える。
1981年が「国際障害者年」とされ、「完全参加と平等」が叫ばれ、日本基督教団でも「障がい者のために」から「障がい者と共に」という言葉と内容の変化があった。しかし、相変わらず、教会内外に障がい者を軽んじる現実があり、対等な人間としてみるよりも、支援する対象として接するあり方が多くみられる。この姿勢がどこに起因しているのか一緒に考え、共に解放された自由を生きていくものとなりたい。
<教科書>
ラルシュのこころ-小さい者とともに神に生かされる日々- ジャン・バニエ 一麦出版社
<参考書>
私は戦争のない世界を望む アルノ・グリューン著 村椿嘉信・松田眞理子共訳 YOBEL,Inc  900円
魂の殺人 アリス・ミラー著 山下公子訳 新曜社 2884円
コミュニティ- ゆるしと祝祭の場  ジャン・バニエ著 佐藤仁彦訳 一麦出社 3570円

解放講座/開放講座 E[沖縄と教会]
解放講座 E[沖縄と教会](2単位) 平良 愛香(1〜4)

<講義の概略>
「沖縄を見ずに宣教をしようとすると、問題と方向を大きく見誤りますよ」と言った人がいる。
この言葉は何を意味するのだろうか。
「沖縄は大変ですね」と言われることがある。その「ねぎらい」の言葉が、沖縄を傷つけていることに気づいているだろうか。
「沖縄の問題」ではなく「日本の問題」「日本のすべてのキリスト者の問題」であることを共に学んでいければと願っている。
トピック
沖縄の文化を学ぶ(食、言葉、音楽ほか)。
沖縄の歴史を知る。(植民地としての沖縄。加害者としての沖縄。)
沖縄戦がもたらしたもの。
基地の問題。
沖縄と天皇制。
プロテスタント150年を考える。
沖縄と国家。
沖縄とキリスト教。
沖縄と日本基督教団。
基地の県外移設と沖縄独立論。
沖縄を通して浮かび上がる日本の問題、キリスト教の問題。 ほか
<教科書>
特になし。
<参考書>
いろいろ用意します。それぞれで選んでいただき、読んで紹介してもらいます。

科目要項
解放講座 E[沖縄と教会](2単位) 平良 愛香(1〜4)

<講義の概略>
「沖縄を見ずに宣教をしようとすると、問題と方向を大きく見誤りますよ」と言った人がいる。
この言葉は何を意味するのだろうか。
「沖縄は大変ですね」と言われることがある。その「ねぎらい」の言葉が、沖縄を傷つけていることに気づいているだろうか。
「沖縄の問題」ではなく「日本の問題」「日本のすべてのキリスト者の問題」であることを共に学んでいければと願っている。
トピック
沖縄の文化を学ぶ(食、言葉、音楽ほか)。
沖縄の歴史を知る。(植民地としての沖縄。加害者としての沖縄。)
沖縄戦がもたらしたもの。
基地の問題。
沖縄と天皇制。
プロテスタント150年を考える。
沖縄と国家。
沖縄とキリスト教。
沖縄と日本基督教団。
基地の県外移設と沖縄独立論。
沖縄を通して浮かび上がる日本の問題、キリスト教の問題。 ほか
<教科書>
特になし。
<参考書>
いろいろ用意します。それぞれで選んでいただき、読んで紹介してもらいます。

一般教養/キリスト教概論
キリスト教概論(2単位) 滝沢 貢(1〜4)

<講義の概略>
「キリスト教って何ですか?」と問われた時、わたしたちは何と言ってそれに答えるだろうか。わたし(たち)にとって自明なことは、全てのキリスト者(たち)にとって自明なことだろうか。隣の人の理解するキリスト教とわたしの理解するキリスト教とは正しく一致しているのだろうか。一致していなければどちらかがキリスト教ではないことになるのだろうか。
世界に枠を広げるまでもなく、わたし(たち)のキリスト教理解には様々な違いがある。その違いの幅を歴史は「豊かさ」として受け入れてきた。ところが歴史上何度かは、違いを豊かさとして受け入れることが出来ずに、「異端」として退けても来た。ではそれを分ける線は一体何だったのだろう。
キリスト教概論の授業は原則1年次で受ける。従って、これから神学を学ぶ前のアイスブレーキングとして「キリスト教って何?」という問いに、様々な方面から答えを一緒に探ってみたい。
手始めとして、受講する学生は自らが所属する、あるいは奉仕する教会の歴史や特徴について、また自らの教会/信仰歴について受講生皆と分かち合うことからはじめるので、講義が始まる前までにあらかじめ分かち合うべきものを用意しておいていただきたい。教会が発行する週報や記念誌、所属するグループの月報などが助けになるだろう。
<教科書および参考書>
教科書は用いない。参考書は講義中に提示するかも知れない。
日本基督教団に所属する学生は最新版の「日本基督教団年鑑」の「教団の記録」(おおよそ35ページ程度)が参考になる。
その他、基本的にはプリントを用意する。
<特記すべき事項>
通常の授業とは別に、最後に受講生全員でビデオを鑑賞する。日程は受講生と調整し概ね150分ほどの時間枠を考える。
単位はこのビデオを一緒に鑑賞し、話し合い、そのレポートを提出することによって授与する。レポートの締め切りは別に提示する。
ビデオは個人的に観賞することも可能ではあるが、受講生が一緒に見るその空間の共有が大切であると考えるゆえ、日程の調整は丁寧に行いたい。

一般教養/社会学
社会学(2単位) 堀江 有里(1〜4)<講義の概要>

「社会」とは何か――普段、何気なく使っている「社会」という言葉は、なかなかに定義付けが難しいものです。本講義では、社会学の成り立ちや基本概念のいくつかを学習することによって「社会」のしくみを考えます。そのうえで、学問としての「社会学」のモノの考え方に触れることによって、具体的な社会現象を理論的に把握するとはどういうことかを考えます。
<講義計画>
01.イントロダクション:「社会学」の考え方
02.社会学の理論と背景 (1):近代社会の成立と社会学の誕生03.社会学の理論と背景 (3):シカゴ学派の社会学
04.個人と社会 (1):自己・アイデンティティ
05.個人と社会 (2):相互行為
06.集団と社会 (1):家族・地域
07.集団と社会 (2):学校・教育・規律
08.国家と社会 (1):国民国家・シティズンシップ・民族
09.国家と社会 (2):移動・グローバル社会
10.文化と社会 (1):メディア・コミュニケーション
11.文化と社会 (2):文化装置としての宗教
12.ふりかえりとまとめ
<参考書>
教科書は使用しません。参考文献は以下のほか、講義内にて適宜紹介します。
見田宗介『社会学入門 ――人間と社会の未来』(岩波新書、2006年)
アンソニー・ギデンズ『社会学(第5版)』松尾精文ほか訳(而立書房、2009年)
ランドル・コリンズ『脱常識の社会学 ――社会の読み方入門』井上俊・磯部卓三訳(岩波現代文庫、2013年)

一般教養/オルガン実技Ⅰ
オルガン実技Ⅰ(2単位) 三宮 千枝(1〜4)<講義の概略>

礼拝奏楽のためのリードオルガン奏法、各人に応じた個人レッスン。
<教科書>
♪初歩の人 島崎赤太郎編『オルガン教則本』
『初歩からさんびかがひけるまでのオルガンテキストブック』1〜4(キリスト教音楽センター)
♪オルガン教則本終了程度の人『ラインハルト・オルガン教本』(日本基督教団出版局)
<参考書>
『讃美歌21』、大中寅二『礼拝用オルガン小曲集』『オルガン聖曲集』等。

一般教養/オルガン実技Ⅱ
オルガン実技Ⅱ(2単位) 三宮 千枝(実技Ⅰ既習者)<講義の概略>

礼拝奏楽のためのリードオルガン奏法、個人レッスン。オルガン実技Ⅰ履修者対象。
<教科書>
オルガン実技Ⅰで使用の教科書の続き、『讃美歌21』
<参考書>
J.S.バッハ『オルガン曲集』等、適宜。

語学/ヘブライ語文法
ヘブライ語文法(4単位) 高柳 富夫(1〜4)<講義の概略>

ヘブライ語の初級文法を学びます。前期は最も基本的な文法事項を学習します。後期は創世記第一章のテキストを読みながら、その都度必要に応じた文法事項を復習し、かつ補足して行きます。
<授業の進め方>
はじめにヘブライ語のアレフベートと発音記号の学習に充分時間をかけ、ヘブライ語聖書を音読できるように修得を目指します。
その後は、実践的に創世記第一章を読みながら、その都度必要な文法事項を整理して解説していきます。動詞の変化、名詞、代名詞、前置詞などの学習、そしてヘブライ語の基本的な統語法の学習を、原典に則して実践的に修得していきます。
どれか一つの文法書をくまなく学習するのではなく、講師のヘブル語学習の経験に基づいて、学習のポイントを絞ってできるだけ分かりやすく解説していきます。
学習目標は、原典を音読できるようになること、辞書を使えるようになること、原典(BHS)の脚注を読めるようになること、この三つを目指します。
<教科書>
講師が考案した教科書を使います。授業ごとにプリントを配布します。
<参考書>
J・ワイングリン著 『実践 旧約ヘブル語文法』 いのちのことば社
左近義慈著 『ヒブル語入門』(改訂増補版) 教文館
『聖書ヘブライ語』キリスト教図書出版社 創刊号~第九号
片山徹著『旧約聖書ヘブライ語入門』キリスト教図書出版社
谷川政美著 『ヘブライ語独習』キリスト新聞社
池田 潤著 『ヘブライ語のすすめ』ミルトス
J.Weingreen, A Practical Grammar For Classical Hebrew, second ed. Oxford University Press, 1959
B.P. Kittel, V. Hoffer, and R. A. Wright, Biblical Hebrew: A Text and Workbook, Yale University Press, New Haven and London, 1989
A.B. Davidson, Davidson’s Introductory Hebrew Grammar, 27th ed.T.&T. CLARK, Edinburgh, 1966.
<辞 書>
William L. Holladay, A CONCISE HEBREW AND ARAMAIC LEXICON OF THE OLD TESTAMENT,Hendrickson, 1993
Brown, Driver, Briggs, The New Brown-Driver-Briggs-Gesenius Hebrew and English Lexicon,Hendrickson, 1979

語学/旧約原典Ⅰ(前期2単位)・旧約原典Ⅱ(後期2単位)
旧約原典Ⅰ(前期2単位)・旧約原典Ⅱ(後期2単位) 飯郷 友康(文法既習者)

旧約原典Ⅰ(前期)
<講義の概略>
とりあえず『創世記』第11章冒頭、いわゆる「バベルの塔」説話を講読しよう。わずか全9節の掌編、構成は単純ながら文章は適度に難解。諸説を比較し、その是非を検討する。古典本文釈義の初歩を体験したい。
<教科書>
Biblia Hebraica Stuttgartensia
受講者各自愛用の日本語訳聖書
<参考書>
事前準備不要。受講者の知識、関心の進展、変化に応じ適宜紹介する。

旧約原典II (後期)
<講義の概略>
旧約聖書中、任意の箇所を選び講読する。受講者の関心と興味を優先しよう。講読箇所の選択基準を含めて、古典本文釈義の基礎を習得したい。諸説を比較し、その是非を検討する。
<教科書>
Biblia Hebraica Stuttgartensia
受講者各自愛用の日本語訳聖書
<参考書>
事前準備不要。受講者の知識、関心の進展、変化に応じ適宜紹介する。

語学/ギリシア語文法
ギリシア語文法(4単位) 吉田 忍(1〜4)

<講義の概略>
コイネー・ギリシャ語の基本文法を学びます。授業は文法事項の説明及び宿題の解説が中心となります。毎回、希文和訳及び希語単語暗記を宿題として提出しますから、受講者は予習・復習に十分時間を割く必要があります。
尚、一度基本文法を学ばれた方が受講しても構いません。
<教科書>
大貫隆『新約聖書ギリシア語入門』岩波書店、2004年
<参考書>
授業内容をまとめたプリントを毎回配布します。

語学/新約原典Ⅰ(前期2単位) 新約原典Ⅱ(後期2単位)
新約原典Ⅰ(前期2単位) 新約原典Ⅱ(後期2単位) 吉田 忍(文法既習者)

<講義の概略>
ギリシャ語文法の基礎を学んだ方が対象です。
新約聖書原典を主に文法の観点から、必要に応じて新共同訳や岩波訳、フランシスコ会訳、新改訳などを参照しつつ、丁寧に読み進めます。出席者は既存の訳を参照しても構いませんが、自分なりの訳文を予習の段階できちんと作成する必要があります。
講読テクストは受講者と相談して決定します。
<教科書>
Nestle-Aland, Novum Testamentum Graece (Stuttgart, Deutsche Bibelgesellschaft, 28. rev.
Aufl., 2012
<参考書>
大貫隆『新約聖書ギリシア語入門』岩波書店、2004年
D. B. Wallace, Greek Grammar Beyond the Basics, Grand Rapids:Zondervan, 1996
織田昭『新約聖書ギリシア語小辞典』教文館、2002年

語学/アジア諸語(韓国語)
アジア諸語(韓国語)(4単位) 盧 芝栄(1〜4)講義の概略】

1 韓国語を表す文字、‘ハングル’を覚えます。
ハングルは、15世紀に作られた若い文字で、その仕組みは大変科学的なものと言われています。ハングルに親しみましょう。
2 韓国語を使って、基本的な会話ができるようになりましょう。
3 ことばは隣(イウッ)にいる人とコミュニケーションをとるための不可欠な手段です。近くて遠い国と言われる韓国のことばに触れ、ぼんやりと遠くに見えていた韓国、韓国語をぐ〜んと近づけてみましょう。韓国語を通して隣人になりましょう。
【教科書】
「出来る韓国語初級1」
【参考書】
授業の中で紹介します。

語学/英書講読Ⅰ・Ⅱ
英書講読Ⅰ・Ⅱ(2単位) 吉田 忍(1〜4)<講義の概略>
キリスト教に関連する英語書籍を講読します。講読テクストは受講者と相談して決定します。
出席者は十分な予習及び復習が必要となります。
<教科書>
受講者の習熟度に応じて決定します。
<参考書>
授業中に指示します。
語学/英会話
英会話(4単位) ロバート・ウィットマー(1〜4)

コミュニケーションをするための英会話の授業になります。相手の言っていることを理解し、また自分自身の思いを言葉で表現するための勉強です。聞く力と話す力を増していくために日常生活の会話だけではなく、神学生に相応しく教会のことや社会問題などを取り上げる教材も使うことになります。その中で、英語の歴史にも触れ、様々な言い方の背景にどんな意味があるかにも時において触れることになります。その他に歌や映画などを教材として使うこともあり、海外の「ゲスト講師」を迎えてその出会いと分かち合いの場も受講者のために用意する予定です。

農業実習/農業実習Ⅰ・Ⅱ
農業実習Ⅰ・Ⅱ(各8単位) 池迫 直人(1〜2)

<実習の概略>
受講者の関心、習熟度、積極性などと下記の項目を照合して24回で実施可能な内容を勘案して内容を決めます。人間の生活すべてを豊かにすることが農業であること、被造物すべてが循環の中にあることを理解するように心がけます。
春野菜の植え付け、果菜の定植と育成、椎茸の育成(コナラなどの倒伐)、樹木の整枝、枝打ち・剪定、落ち葉拾い…。

農業実習・農業実習Ⅲ[アジア学院にて]
農業実習Ⅲ(8単位)[アジア学院にて](3〜4)

夏季に3週間、アジア学院に委託して行われます。生活全般が農の営みに根ざす経験を通して、農を体験的に理解する実習です。猛暑の中での労働、言語外のコミュニケーション能力、実践的な英語能力が求められるので、希望者の適性を担当者が考慮したうえで推薦を受ける場合にのみ、受講ができます。
なお、英語の実践力は判断の基準ではなく相手を理解したい、大切なことを伝えたい、人とつながりたいという心理的な側面が重視されます。体力的にあまり自信のない方でも長期間にわたる日常からの準備があれば、可能となりえますので、詳細は担当者にお尋ねください。

コミュニティーワーク
コミュニティーワーク今年度は毎週木曜日1限目をコミュニティーワークの時間とします。学生、教師共に作業をすることを通して共同性をより豊かなものにしていきたいと願っています。

8時30分に集合し、農業実習履修者とコミュニティワーク参加者とに別れて校内整備を行います。その時々の必要に応じて校地の整備をし、教育環境を共に整えていきたいと思います。基本的にヴォランタリーな時間ですが、生活環境への理解を深めるために、農業実習履修者以外全員が積極的に参加してくださることをお願いします。
時間は8時30分から10時ぐらいまでとしますが、8時30分より前に作業を始めてくださることは自由です。

教会・社会実習/教会実習
教会実習(8単位)(3〜4)卒業までに16単位を修得する。関心事にあわせて選ぶことができるが、専門コースに進む場合、教会実習は必修である。

1. 目的夏期に行われる教会実習は神学教育の重要な一部門である。この実習は比較的長期にわたって教会に奉仕し、教会活動(伝道、牧会、教会学校、家庭集会、その他)に責任を与えられ、そのことを通して学校で学んで来た神学が実践活動の中でどのように生かされるか、また実践活動の中からどのような神学的問いが与えられるかについて学ぶ。すなわち、教会の宣教活動と神学研究との関係でより深い認識を得ることが期待される。
具体的には、特に、①教会の伝道と教会形成に関して、今日の教会が抱えている宣教の課題を学ぶ。②この実習によって、神学を学ぶことの意義を新しく認識し、伝道者として立つ使命を再認識する。
2. 学年
第3年次生と第4年次生
3. 期間
夏期休暇中、1カ月。具体的な日程は、先方教会との交渉による。
4. 神学校と教会との関係
実習は、神学校が教会に依頼して行うものである。したがって、個人的な関心で実習を希望する場合は、学校が正式決定をし、学校から先方教会に依頼するので、勝手に交渉せず教務に連絡し相談すること。
5. 実習に関する注意事項
実習生は、先方教会の教師の指示に従い、教会活動に責任をもって奉仕する。説教、聖書研究、家庭集会、子どもたちの諸活動、青年会活動などの責任が与えられるが、十分準備して奉仕するとともに、その働きについて教師、役員、教会員と話し合って責任を果たすことが望まれる。
6. 費用について
旅費、宿泊費は実習教会が負担する。ただし、教会の事情により学校が一部負担する場合もある(学校が交渉)。
生活費は個人負担とする。

教会・社会実習/社会実習
社会実習(8単位)(1〜4)

1. 目的
①農村社会実習は、一定期間農村に滞在し、今日の農村社会や農業の現実を学び、また農村社会にある教会の現実に触れることをめざす。実習にあたっては、教務と話し合い、その上で実習受け入れ先を決める。受け入れ先との連絡は学校が行う。
②日本基督教団部落解放センター実習、キリスト教が担う社会活動団体・センター等で 実習をおこなう。
具体的には教務と話し合い受け入れ先を決める。
2. 期間:夏期休暇中、約1ヶ月
3. 学年:第2年次生から
4. 費用について
旅費、宿泊費は受け入れ先が負担する。ただし、受け入れ先の事情により学校が一部負担する場合もある(学校が交渉)。
生活費は個人負担とする。

教会・社会実習/寿現場学習
寿現場学習(8単位) 三森 妃佐子(3〜4)

<講義の概略>
横浜―寿地区は、寄せ場と呼ばれている。日本社会の山積している問題のしわ寄せが現れている地域である。地域の様々な問題に関わり、問いかけられている事、求められていることを理解すること。
ことばでイエスの生き方を伝えるのではなく、肉体のことばで自ら共に悩み、苦しみ、喜び人々とふれ合い「共に在る」ことを現場から学ぶこと。
主な活動の一つとして炊き出しへ参加する。
炊き出しは「いのちを守る活動」である。厚生労働省は2011年1月に「ホームレス概数調査」を実施した。その結果全国では10,890人、神奈川県1,685人、横浜710人という統計が発表された。このような状況に追い込まれ野宿せざるを得ない方々のために小さい活動ではあるが毎週金曜日炊き出しが行っている。雑炊平均700食。約350人の方々へ配食を行っている。一緒につくり、一緒に食べる活動である。一緒に汗水流し、共にからだを動かし、共に働く活動である。
イエスの指し示す「平和」「共生」について学びあいたい。
<教科書>
現場
<参考図書>
『日本に生きる 3』日本基督教団出版局
『いのちの灯ともす』日本基督教団神奈川教区寿地区センター編
『低きに立つ神』コイノニア社
『釜ヶ崎と福音』岩波書店
『いのちの灯消さない―寿地区センター20年―』
『第19次炊き出し報告集』
その他

教会・社会実習/台湾実習
台湾実習(8単位)(3〜4)

<玉山神学院での実習>(2018年度に予定)
・この実習は「教会実習」または「社会実習」のどちらの実習としてもよい。
・派遣学生の選定は、教師会での協議を経て、校長が決定する。
1. 期間:約一ヶ月
2. 費用:成田から台北までの往復旅費は学校が負担する。成田までの往復旅費は本人が負担する。
台湾滞在中の諸費用は玉山神学院が負担する。
3. 玉山側の受け入れ人数:2名
4. 内容

ⅰ.台湾や台湾教会の歴史と状況を学び、宣教のあり方を考える。
特に、先住民族の問題に注目し、出会いの中での学びに重きを置く。
ⅱ.玉山神学院の学生との交流を行う。
ⅲ.授業に参加する。
ⅳ.先住民族の教会を訪ね、滞在し、教会活動に参加する。
ⅴ.日本による植民地時代などの歴史、現代の台湾が直面する問題をも学ぶ。
ⅵ.何回か説教を担当する。
<農村伝道神学校での実習>(2019年度に予定)
1. 期間:約一ヶ月
2. 費用:台北から成田までの往復旅費は玉山が負担する。日本滞在中の諸費用は農村伝道神学校が負担する。
3. 農伝側の受け入れ人数:2名
4. 内容
ⅰ.日本や教団の教会の歴史と状況を学び、宣教のあり方を考える。
特に、アイヌ民族の問題に注目し、多くの教会との出会いの場を設け、台湾先住民の課題を共有する。
ⅱ.農伝の学生との交流を行う。
ⅲ.アイヌ民族との出会いと交流の場を設ける。
ⅳ.日本の状況と、さまざまな宣教の取り組みを学ぶ。
ⅴ.農業実習などの授業に参加する。
ⅵ.何回か説教する。

論文及び研究活動/論文・レポートの書き方Ⅰ(前期)
論文・レポートの書き方Ⅰ(前期) 堀江 有里(1〜4)

〈概要〉
神学を学ぶにあたり、文章表現の作法を身につけます。学期レポート、ひいては卒業論文を作成するための基礎力をつけることを目的とします。
〈内容〉
コミュニケーション・ツールのうち、学問では文章表現を用いることが多くあります。学問の出発点は“どのような「問い」を立てることができるのか”です。自分が探求していきたい問いを解明するために文献の探し方を学んだ後、そのプロセスを文章表現として「かたち」にする方法として、マイクロソフトofficeのワープロソフトである「WORD」などの使い方について共有します。
〈計画〉
全3回の講義では以下の計画で進めます。
1. リサーチ(研究)の基礎:図書館の利用方法、文献の探し方
2. リサーチ・クエスチョンの立て方:研究課題の設定
3. パソコンソフトの使い方:マイクロソフトofficeの「Word」使用の基礎
〈教科書・参考文献〉
教科書は使用しません。参考書については、適宜、ご紹介します。

論文及び研究活動/論文・レポートの書き方Ⅱ(後期)
論文・レポートの書き方Ⅱ(後期) 堀江 有里(1〜4)

概要〉
前期に開講される「論文・レポートの書き方Ⅰ」で獲得した基礎知識を踏まえ、実際に学術論文(研究ノート)の執筆作業を行ないます。また、執筆したものをもとに、お互いに検討することにより、さらなるブラッシュアップを行ないます。
〈内容〉
論文やレポートを執筆し始めるために、まず、必要なことは、自分の展開しようとする論が独善的にならないために、読者に論証可能な道筋をひらいておく必要があります。そのために重要な参考文献の提示の仕方、本文に含める重要性はないものの示しておくべき事項や文献についての注釈のつけ方を一緒に考えます。それらを踏まえて、実際に小さな論文(研究ノートあるいはレポート)を作成することによって、実践してみたいと思います。
〈計画〉
全3回の講義では、以下の計画で進めます。
1. 参考文献表の作成
2. 注釈の付け方
3. 研究ノート(あるいは書評)の執筆
また、論文執筆の様式は、掲載媒体によって異なるため、必要に応じて、いくつかの様式を比較検討しつつ、学びたいと思います。
〈教科書・参考文献〉
教科書は使用しません。参考書については、適宜、ご紹介します。

論文及び研究活動/卒業論文
卒業論文(8単位) 教 師(4)
論文及び研究活動/卒業研究
卒業研究(8単位) 教 師(4)